船鉾の修復

新年度からスタートする新しい住宅プロジェクトの工事契約のため、お施主さんと一緒に工務店へ。 工場では、祇園祭に登場する船鉾の修復作業中でした。古くなった部材を時代時代で順番に修復しながら使い続けていることがよくわかります。全ての部材が釘を使わずに組まれているため、まだ使える古い材を痛めず部分的な修復が可能になっています。お祭りの際は宝飾品で覆われており木組をじっくりと見る機会もほとんどないため、貴重な時間になりました。今回バラした部材には「天保五年」と刻まれていたそうです。「令和五年」の材が修復されるのは何百年先になるのでしょうか。
新しいプロジェクトはまだまだ詰めなければいけないことも多いですが、楽しみです。