『稲美野台地の住処』家開き

コロナ禍で竣工時に内覧会を開催できなかった「ダイチの住処」で、お施主さん主催の家開きが開催されました。既にお住まいのため私たちも大々的な告知は行いませんでしたが、近所の方を中心に多数参加され賑わっていました。 設計当初から、家は家族全員ですごす場所を中心にすると同時に、友人知人が集うことができ、地域にもひらかれた場所にしたいという要望があり、それは約300坪という広い敷地に対してどのように居場所をつくったか、どのようにプランや配置を決めたかの大きなポイントになっています。 住宅に関しては、設計者として要望に応えながらその土地の魅力を感じられる建物を設計することはもちろんですが、住う方の思いを汲み取り展開していく余地を残しておくことも大切にしたいと考え日々活動しています。 家開き当日は、居間に続く縁側のある深い軒下にお施主さんのご友人がフライヤーを設置して唐揚げを揚げたり地域の農産物を販売されたりと、家を使いこなすのはもちろん、開くことにも慣れた様子が見られ心強く感じました。